カンボジアのまさとです。
という質問を中高生の人たちからめっちゃくちゃいっぱいもらいます。
きっと彼らがこの質問をするに至った背景には、「このままソフトテニスを続けてていいのだろうか?」という不安を感じているからなのかもしれません。
たしかに今ソフトテニスは、「プロがない」、「オリンピック種目になっていない」という状況でもあるので、将来食べていくためのスキルにならないのではないか?と思うのも当然です。
日本ソフトテニス連盟にある提案をするためにデータを集めています。できるだけ多くの方のご協力を得られることがポイントになります。ソフトテニス関係者の皆様、ご協力をお願いします。
質問:ソフトテニスをやめた(やめるとすれば)理由は何ですか?
— まさと@カンボジアでソフトテニスを教えている人🇰🇭 (@masato_ogiwara) 2017年7月8日
(↑は以前ツイッターで取得したアンケート。ソフトテニスをやめる一番の理由が「お金を稼ぐスキルにならないこと」だった。)
しかし、ぼくが予想するに、今後ソフトテニスの仕事は新しくできるのではないかと思っています。
そこで本記事では、将来ソフトテニスの仕事にはどのようなものができ、その仕事に就くために今やるべきことや身につけるべきことが何かを解説します。
▼この記事のポイント
ソフトテニスの仕事とは
今後増えていくと予想されるソフトテニスの仕事は「スクールのコーチ」です。
今ではスクールといえば硬式テニスをイメージする人も多いと思いますが、今後はソフトテニスでもスクールを始める人が増えていくのは間違いないと思います。
その理由は大きく分けて2つです。
①指導者の数が増えている
こちらは日本ソフトテニス連盟が出している会員報から引用した「会員登録者の実績」です。
これを見てわかることは大きく2つ。
まとめると、「ソフトテニスをプレーする人口は減っているのに、指導者が増えている」というなんとも言えないアンバランスな状況です。やばいですね。。。
だってソフトテニスをする人が減ってるのに、教える人ばっかり増えているわけなので。
とは言え、指導者自体が増えることは悪いことではないので、この指導者をうまく活用するために、指導者を管理する(マネジメントする)組織が必要になります。
これが「ソフトテニスのスクール」です。
きっと今のままでは「指導者登録」はするけど、実際には指導する場所がなかったり、ボランティアコーチみたいになっているのが現状だと思うので、これをしっかりと収益化できる方法が「ソフトテニスのスクール」になるでしょう。
②部活動の制限が始まりスクールの需要ができる
今では教育現場の人手不足が問題になっており、「果たして部活動って必要なの?」という状況になってきていますよね。
先生は日頃から学校の業務だけでも十分忙しいにも関わらず、それに加えて部活動を見るのは大変なことだと思うので、このような内容が議論に上がることも仕方ないと思います。
青春時代を部活動に捧げてきたぼくにとっては、部活動は人生を豊かにしてくれるものだと思っていますが、指導者や先生の立場になってみると、正直どこまで必要か?というのは疑問が残ります。
その理由に、ぼくが中高生だった頃に指導してくれていた先生は、家庭やプライベートを省みずにぼくらのために指導してくれていたので、僕たちにとっては大変ありがたいことでしたが、今考えると相当な負担になっていたと思うからです。
そこで今後働き方改革の流れから、部活動のあり方が変わることは十分あり得るので、そのタイミングが来たときこそ、「ソフトテニスのスクール」の需要が高まるのではないかと考えています。
具体的には、「部活動ができないぶん、他でしっかりとした指導者に習いたい」という人向けになるので、とりあえず部活動に所属しておこうみたいな人は対象になりません。
ソフトテニスのスクールのコーチになるためには?
将来ソフトテニスのスクールでコーチをやれる人材になるために、今のうちからやるべきことは何があるでしょうか。
コーチになるために必要な要素はあげればキリがないですが、新しくソフトテニススクールができて、そこでコーチをやるためには以下の2つの要素が必須です。
きっとこれをみた人の多くは、「ソフトテニスで活躍した実績はいらないの?」と思うかもしれませんが、基本的にはなくてもOKです。
そりゃあ「全国優勝」とか「名門校出身」みたいな肩書きはあるに越したことはありませんが、必ずしも「プレーヤーで活躍した人=指導者として優秀」ではないので、あんまり気にする必要はありません。
何より大切なのは、「ソフトテニスが上手くなりたい」という人のために適切な指導ができたり、「ソフトテニスを楽しみたい」という人を楽しませることができるかどうかです。
そのため、今のうちから
ということを勉強しておくようにしましょう。
おそらく、練習方法やメニューはいっぱい持っていても、どうやって教えたらいいのか?というところまで考えられている選手はそれほど多くないと思います。
おすすめなソフトテニスの指導者向け教材
ソフトテニスの技術指導の方法を学ぶという意味では、すでに強豪校の監督がいくつかDVD教材などを出されています。
多くの人は「強豪校には強い選手が集まるからこんなことが言えるんだ」と勘違いしてしまいますが、決してそうではありません。
大切なのは間違いなく心を動かすロジカルな「指導方法」です。
今では色々な教材がありますが、文大杉並高校顧問の野口先生のソフトテニス上達革命や東北高校の中津川先生の東北高校実戦力UPドリル『45分』シリーズ【リメイク版】は、目からウロコの指導が満載。
小手先の技術論や精神論で指導するのではなく、「勝てる指導」や「技術が伸びる指導」をするためにも、是非この二人の先生の指導方法を学んでみてください。
ソフトテニスの未来は悲観しなくてOK
僕はブログでソフトテニスは〇〇年後になくなるスポーツなどの少しネガティブな記事を書いたりしていますが、ぶっちゃけそんなにソフトテニスの未来を悲観する必要はないと思います。
以下のぼくのツイートでもありますが、賞金をアテにするのはまだまだ難しいとは思いますが、そのほかのやり方ではなんとかなりそうです。
「ソフトテニスで食べていけない」という時代はこれから変わると思う。おそらく賞金をアテにして生計を立てるプロというのはしばらく無理だけど、そうじゃないところでソフトテニスに関する仕事はもっと増えていくので、今ソフトテニスをやっている人はあんまり悲観しなくても良さそう。
— まさと@カンボジアでソフトテニスを教えている人🇰🇭 (@masato_ogiwara) 2018年12月16日
ソフトテニス2.0。ソフトテニス界は今、みんなの力で変わろうとしている。の記事でもあるように、今ソフトテニス界は多くの関係者のおかげで前向きに進もうとしているところです。
近い将来ソフトテニスのスクールを始める人が増えれば、またソフトテニスが盛り上がるきっかけにもなっていくと思います。
将来ソフトテニスに関する仕事に就きたいと考えているのであれば、今のうちからソフトテニスの楽しさを伝えられる指導力を身につけておきましょう。