カンボジアのまさと(masato_ogiwara)です。
もうすぐ僕がカンボジアのソフトテニスチームと関わりだしてから2年が経とうとしています。
2年経って思うのは、
いろいろなことが起こりすぎてまだたったの2年しか経っていないのかという気持ちと、
本当に凄まじいスピードで自分を取り巻く環境が変化しているということです。
そこで今回は実際に僕がカンボジアでのソフトテニスの普及に関わってきて感じた、海外普及の楽しさと難しさについて紹介していきます。
将来的にソフトテニスをオリンピック競技にするためには、海外普及という道は絶対に外せないポイントになるので、今後別の国で普及に携わる人の参考になれば嬉しいです。
海外普及をすることによる楽しさ
僕がソフトテニスの海外普及をしていて、楽しさを見出しているポイントは大きく分けて三つあります。
それは、以下の三つです。
ソフトテニスを通してたくさんの人に会える
僕は12年間プレーヤーとしてソフトテニスを続けて来て、日本全国にたくさんのソフトテニス仲間ができましたが、ソフトテニス愛好家の人たちとの出会いというのはあまりありませんでした。
しかし、海外でのソフトテニスの普及を始めたことによって、ソフトテニスへの熱い想いを持っておられる愛好家の人たちとたくさんお会いすることができました。
実際にアジア選手権でもこれまでSNSでしか繋がっていなかった人たちと、実際にお会いすることができたりと、ソフトテニスのおかげでたくさんのご縁の拡がりを感じています。
そのおかげで今は全国どこへ行っても、ソフトテニスの仲間がいるので寂しい思いをすることがなくなりました。
このようにソフトテニスを通じての人との繋がりが増えていくことが嬉しく、今では僕のソフトテニス普及のモチベーションになっています。
国際大会に関われる
誰でも一度は国際大会に「出てみたい」という思いや、「生で見てみたい」という思いを持っていると思います。
僕が初めて国際大会へ行ったのは2015年のインドでの世界選手権でした。
あの時の雰囲気や、肌で感じたはりつめる国際大会ならではの空気というのは現地へ行かないと感じることはできないものです。
今年のアジア選手権に観戦に来られた方はわかると思いますが、国際大会には独特の雰囲気があり、国内大会とはまた違うものです。
現役時代には一度も見たことのなかった国際大会でしたが、海外普及に携わることでそんな国際大会の選手側のことであったり、運営を支える連盟の方々の思いを感じることができ、とても良い経験をさせていただくことができました。
世界各国にソフトテニス仲間ができる
僕が海外普及に携わって本当に良かったと思えるのは、この
「世界各国にソフトテニス仲間ができる」
ということです。
僕が初めて国際大会へ同行した際には、日本代表のメンバー以外知り合いはおりませんでしたが、国際大会出場を重ね、会場で顔を合わす機会が増えていくことで、自然に他の国選手たちの交流も増えて来ました。
もちろんカンボジアチームが国際大会で勝って一緒に喜び合うことが一番のやりがいではありますが、今ではそんな世界中に散らばっているソフトテニス仲間に会えることが、僕の国際大会の楽しみでもあります。
海外普及の難しさ
ソフトテニスを海外普及していくために僕が感じた難しさや、他国の連盟の人と話をしていた知った普及の難しさを紹介します。
主に難しさを感じる点は以下の3つです。
オリンピック委員会に加盟する(連盟もしくは協会が必要)
海外普及を行なっていく上で一番難しいことは、国の協力を得るということです。
僕たち日本人は海外の人たちからすると外部の人間であるので、いくら個人レベルで頑張っても限界があります。
そのため、絶対にその国と機関との繋がりを持って協力を得られる状態にしないと継続的に普及を続けることは難しく、その国へ普及・発展していくことはできません。
それに加え、各国での「ソフトテニス連盟」もしくは「ソフトテニス協会」を設立する必要もあるので、現地の人たちの協力が必要不可欠です。
僕がカンボジアでこれほどまでにソフトテニスの普及に携わることができているのは、現地のカンボジア人の方たちが積極的に取り組まれているというベースがあってこそなのです。
ソフトテニス用具の不足
オリンピック委員会への加盟や連盟の設立などは、現地の人の協力をなくして行うことはできませんが、ソフトテニスだけを広めるということだけであれば、ソフトテニス用品があればなんとかなります。
しかし、海外にはソフトテニス用品というのが売っていないということもあり、物をゲットする事が非常に難しい状態です。
それは今のカンボジアも同じ状況で、ほとんどの国が物不足で困っていると思います。
この深刻なソフトテニスの用具不足というのは、今アジアソフトテニス連盟や日本と韓国の連盟が中心になって途上国への支援をしてくださっているという現状があります。
カンボジアも最初は10年以上前のラケットに硬式テニスのガットを張ってやっていたということもあったりしましたが、今ではアジアソフトテニス連盟や日本と韓国の連盟、多くの個人や団体、メーカーさんからによる支援によってなんとか活動を継続、地方にもソフトテニスを広げていく事ができています。
いつも温かいご支援をくださっている皆様本当にありがとうございます!
仕事とのバランス
これは個人的な話になってしまいますが、ソフトテニスの普及というのは誰かからお金をいただいてできるものではありません。
そのため、僕の場合自分の仕事の合間に関わっていくという方法しか今の所ありません。
こちらの僕は生活費をパソコン一台で稼ぐでも紹介していますが、僕は自分の時間の使い方を自分で決められているという状態であるので、うまく関わることができています。
それでも生きていくためには仕事をしなくてはいけないので、その仕事とのバランスが非常に難しいところでもあります。
僕はお金が欲しくてこの活動をしているのでなく、
「将来ソフトテニスをオリンピック競技にしたい」
という思いでやっているので、お金が貰えても貰えなくてもこの活動は続けていきます。
ソフトテニスの海外普及をしていく上で、現地に誰かが居続けるということはとても重要で、このポイントは絶対に課題になってくるところだと思うので、誰でもソフトテニスの普及へ飛び出せるように、何かお金を生み出せる仕組みや方法を考えてみたいと思います!
2017年はソフトテニス普及への新しい仕掛けのスタート
2017年はソフトテニス普及に向けて新しいことをいくつかスタートする予定です。
その二つは3月末までくらいにはそれぞれリリースできる予定です。
うまくいくかどうかはわかりませんが、誰かがやらなきゃ拡がっていくことのないことだと思うので、ソフトテニス界に一石を投じるという意味でも、2017年はチャレンジしていきたいと思います!