カンボジアのまさとです。
今回はソフトテニスをオリンピックへという働きかけの発起人でもある現在高岡西高校の女子の監督の小峯先生にソフトテニスをオリンピックへのお話を聞かせていただきました。
小峯先生ご協力頂きありがとうございました!
小峯先生はプレーヤーとして日本のソフトテニスの歴史を作ってきた方で、現役を引退してからも、名門高岡西高校の監督としてもご活躍されています。
現在、日本に700万人以上いると言われているソフトテニス愛好家の想いでもあった、ソフトテニスをオリンピック競技にという想いを実現するために、小峯先生が自ら発起人となって、全国のソフトテニス関係者への署名活動を始めてくださったのがこのプロジェクトの始まりでした。
130年の歴史から、次世代の子供達へのレガシーを!1%の可能性がある限り!無理だと言ってたら何も変わらない!やってダメでも諦めてはならない! pic.twitter.com/2L8JX5SPp6
— 小峯 秋ニ (@kominesyujhg) 2014年12月9日
実際にこの活動には多くのソフトテニス関係者の方が協力してくださったようで、ソフトテニス関係者の方々にとってはまだ記憶に新しいことなのではないでしょうか。
僕はカンボジアにいて、ツイッターでこの小峯さんの取り組みを知り、海外にいる僕だからこそできることが何かあるのではないかと思い、カンボジアでのソフトテニスの活動を発信するようになりました。
東京オリンピックの正式種目はダメだったかもしれない。でも、ソフトテニスがいつかのオリンピック競技の正式種目になる可能性はあるはず。世界の競技人口が増えれば間違いなくオリンピック競技になる。#ソフトテニスをオリンピック競技に pic.twitter.com/PLHVA2UHCo
— 荻原雅斗@カンボジア (@masato_ogiwara) 2015年1月31日
この時のツイッターは多くの人が拡散をしてくれたのをみて、当時の東京オリンピックへの出場が厳しいということを残念に思う人の数が多いことを知りました。
ソフトテニスの歴史と現在|そして発展へ
いっぱい意見が、あると思います。それが、当たり前です。でも感じてください。これからのソフトテニスを。批判も全て受け入れます。しかし、前に進ませてください。よろしくお願いします。 pic.twitter.com/by4YfymR0q
— 小峯 秋ニ (@kominesyujhg) 2014年12月16日
僕自身もそうですが、ソフトテニスを12年間プレーヤーとしてやってきましたが、ソフトテニスの歴史やその背景など一切知りませんでした。
きっと小峯先生のこの取り組みをきっかけに知ったという人も多いのではないでしょうか。
以下小峯先生からいただいた文章をそのまま引用します。
オリンピック憲章や五輪アジェンダ2020だけではなく、他スポーツとの世界基準やスポーツ文化として比較した時に、ソフトテニスは?という疑問が生じてきます。
ソフトテニスには130年という日本という極東という土地「イギリスから見たとき、もしくはヨーロッパから」から発祥したという文化であり、いわゆるスポーツの世界基準と照らしあわせると異文化なのかもしれません。
では軟式庭球は130年前になぜ誕生したのでしょうか?
テニスが日本に伝えられたのは、明治初期です。
日本に伝えられたのはテニスという文化でしたが、日本には硬式ボールが存在せずゴム製のボールを使用したところからスタートしたのがソフトテニスです。
そして、学校教育活動を通じて普及発展したからこそ、現在に繋がりました。(小峯先生より)
小峯先生がソフトテニス関係者に知ってほしいこと
ソフトテニスは、日本国内では現在も45万人以上の会員登録数を持つ巨大なスポーツの一つです。
しかし、マクロな視点に立って考えてみると日本発祥のソフトテニスは、テニスボールがない130年前の日本という極東という地域で、誕生したスポーツであり、世界にはテニスという文化が存在していてソフトテニスという文化は0であったところから考えなければならない。
つまり、ボールゲームスポーツであるソフトテニスは、テニスという世界的なスポーツ文化が日本という国に伝わった時に一番の主役であるボールが存在しなかったので、ゴムボールを使用せざるを得なかったことでできたスポーツであるという現実を見失ってはならないのです。 (小峯先生より)
僕自身今カンボジアでナショナルチームの活動とFIELD OF ZEROの活動をやっている中で、テニスとソフトテニスの違いを感じる瞬間が何度かあります。
そこでなぜソフトテニスがもっと普及していかないのか?
もっと世界へ普及していけばもっと面白い競技になるのにと思いました。
第一回目の部活動が無事終了しました。カンボジアの農村の子どもたちと一緒にテニスコートを作り、その場所で一緒にテニスをしました!何もない場所に価値を生み出すことの素晴らしさを子供たちと共に学ぶことができました。感謝。 pic.twitter.com/027DUkZ3h1
— 荻原雅斗@カンボジア (@masato_ogiwara) 2015年5月8日
視点を世界に向けてソフトテニスを考えてみる
視点を世界に向けて考えてみたいと思います。
テニス文化が存在している国には、当然ソフトテニスは自発的に生まれる訳はありません。
なぜならば、現実あるボールが存在するのに、ないボールを開発、使用してスポーツをすることなど存在しないからです。
このソフトテニスというスポーツが誕生した背景と、世界的現状をリンクさせて考察した時、先進国にソフトテニスが定着しない現実に答えが存在しています。
オリンピックを開催してきた国々とは、先進国もしくは、発展途上国から先進国へと発展してきた国々であることは歴史を振り返ってみると理解できます。(小峯先生より)
身体能力はすごく高いけれど、ノウハウを一つも知らないカンボジアのナショナルチームの選手たち。サーブとストローク力は抜群。でもボレーに関しては初心者。ボレーは自分が唯一自信を持って教えることができるプレー。世界選手権までに仕上げる。 pic.twitter.com/TyebgH8fGc
— 荻原雅斗@カンボジア (@masato_ogiwara) 2015年4月20日
実際にカンボジアにも数年前までソフトテニスというスポーツは存在していませんでした。
しかし、テニスというスポーツはすでに存在しており、プロスポーツとして確立されていました。
ソフトテニスが世界へ普及していくために小峯先生が考えること
オリンピック憲章などの基準からソフトテニスを考察したならば、日本という国で誕生したソフトテニスを世界に普及するキーワードとは?という観点を明確にしなければなりません。
大きく分けると二つです。
1.テニス文化が存在していて、ソフトテニス文化が存在していないボールゲームスポーツであるソフトテニスの肝心要であるボール自体が存在しない国々でソフトテニスがプロモーションでき、ソフトテニス自体の存在をソフトテニスを知らない世界の人々に認めてもらうこと。
そのためには、テニスという素晴らしい魅力とは違う間逆の魅力を創造することを日本発祥の日本や、ソフトテニスがNOCに加盟している国々や地域で連携して発展できるだけのIF政策が必要です。
2.テニス文化が存在せずソフトテニス文化が存在しない国々への普及活動です。
なぜならば、ソフトテニスが誕生した背景に世界普及活動という一つのヒントがあるのではないでしょうか。
世界中には、発展途上国と区分けされている国々は、130ヶ国も存在しています。
そういった国々でソフトテニス文化が誕生して根付いた時にクリアされるであろうと想像します。(小峯先生より)
全国各地からたくさんの自署署名が届いています!来週上京して渡してきます!皆様ありがとうございます!よろしくお願いします。 pic.twitter.com/AUii6WzwOL
— 小峯 秋ニ (@kominesyujhg) 2015年1月13日
ソフトテニスの世界普及に対してここまで真剣に考えている人というのは、実際にはそこまで多くないかもしれません。
しかし、実際に多くの人が小峯さんが発起人として始めたプロジェクトに対して署名活動をしている様子を見る限り、思いを持っている人は多いのではないでしょうか。
まとめ
俺たちは、広く平らな道でなく、いつも高い峰の道を歩いている。心折れれば、峰から谷底に落ちてしまう道!勝負の世界はそういうもの!だからやりがいもあると思う!人生で最高の喜びは、世の中の人々が君には無理だと言う事を成し遂げる事です! pic.twitter.com/hnQwtd9Y02
— 小峯 秋ニ (@kominesyujhg) 2014年12月28日
今ではきっと多くの人は、ソフトテニスがオリンピック競技になるなんてと思っている人は多いと思いますが、小峯先生が発起人となって始めたこのプロジェクトがきっかけで、一人でも多くの人が実際に普及への活動をし始めれば、きっといつかはソフトテニスがオリンピック競技になる日もくるのではないかと思っています。
それがいつになるかは分かりませんが、誰かがどこかで発信し続ければいつかきっと実現できるような気がしています。
ソフトテニスの歴史を作ってきた小峯先生が作ってくださったこの流れを無くさないように、どんどん新しい世代にも共有していきたいと思い記事にさせていただきました。
小峯先生お忙しい中ありがとうございました!